「人はそれをできない。」
2024年09月27日
パトリック・マクドナルドさんの言葉です。
(アレクサンダーテクニーク-ある教師の思索 より)
教師からこうですよと
手で示してもらったり、
言葉で言ってもらったりしても、
いざやろうとすると、私たちは
できないんですよ。
少なくともわたしはできませんでした。
いつも通りしたいという
とてつもない強固なもの
「自分の中の正しい」が、
すぐに顔を出してきて、
一瞬前まで、行動を起こす前まで
思っていた、やるぞっと思っていたことを
綺麗さっぱり忘れてしまいますし、
いつも通りやってしまうんです。
新しいことであれば
なおさらそうなってしまいます。
これはちょっとやそっとのことでは
なんともし難いものなんです。
じゃあどうすれば、、、
ここがアレクサンダーさんが
なにもできることないのかもしれない、と
思ってしまったことなんです。
彼はその時、なにを頼りにしていたか
動く時にどう言うふうに
動きを確かめていたかに注目するんです。
彼自身「よし、ちゃんと動けている」と
どうやって確かめていたのか。
感覚です。
動いている時の感覚を頼りにしていたんです。
感覚を頼りにしていたら、
やりたいと思っていることとは
違う動きをしていた。
鏡で自分自身を観察していると
こうしている、と感じていることと、
鏡に映った自分がしていることとは
違うことをしていた。
さて、どうしましょうか。
ただやろうと思って実際に動くだけでは
自分の意図した動きではなく、
いつも通りの動きをしてしまう。
とすれば、思いと動きの連動を
切ってしまえばいいんじゃないか。
こうして彼は次の一歩に進めることができたんです。