おまかせ!
人それぞれにはいろいろなイメージがあります。
動きに対するイメージ。
考えに対するイメージ。
姿勢に対するイメージ。
時間に対するイメージ。
空間認識での、
上や下、真ん中などのイメージ。
早い遅いもいろいろなイメージがある。
これら、みんな違ってみんないい、だったら
問題は起こらないんですけれど、
そうはいかないところがあるんです。
これらのイメージが原因で
問題が起こってる場合どうでしょうか。
そもそも具体性がなく、
どういうイメージか
わかっていないことが多いです。
椅子に座っているとき。
どんな座り方をしているでしょうか。
レッスンで聞くとみなさん答えられません。
いろいろなことが絡み合ってのことなので、
単純に言葉にできないのかもしれません。
自分自身に対する認識、
自分がどういう姿勢でいるかに
関心がなかった、
そんなこと気にしたことないです、
ということかもしれません。
で、イメージなんですけど、
自分がどういうイメージを持っているかに
無自覚なまま動かすとどうなるか、
原因を大きくすることになってしまったり、
別の原因を作ることになってしまったりします。
イメージのまま動いて、
後はよろしくっ!だと、
手持ちの動きのパターンから
選ぶことになります。
アレクサンダーさんは、
自分がやろうとしていることは、
(信頼できない)感覚に頼って動いていると、
思ったようにはできていないかもしれない、
これを見つけたんです。
新しいことは間違って感じることが多いんです。
ということは、
良かれと思ってやろうとしていることが、
実は悪い方向にいっているという場合もあるわけです。
そこで重要になってくることが、
私たちは全体でしかないということ。
ある部分が動けば、別のある部分が動く、
さらに別の部分が、さらに、さらに、と
全体で動いているんです。
いや、だからこそ、身体におまかせする
という言い方もあります。
全てはコントロールできないんだから、
ある一つを思って、あとはおまかせします!
というやり方。
勝手に動くに任せた意識していない部分が
習慣的に動かないといえるでしょうか。
じゃ、全部コントロールするの??
ってできないです。多分。
そこは目指していなくて、
動きの質を決めてしまうもの、
これをコントロールしようとするんです。
その動きの質を決めてしまうものを
取り戻そうとするものが、
アレクサンダーテクニークです。