なにもしない、って。

2024年05月30日

ボールを使っての遊びから
刺激ってなに?
反応って?ということが
どういうことなのか
わかるかな、と。

誰かにボールをポンっと投げてもらいます。
投げられたら取ろうとします。

たったこれだけのことから、
色々なことがわかるんです。

ボールは投げられたら
取るものだと、思っているということ。
もしくは物を落としてはいけない、とか。

ボールが向かってくる、これが刺激です。
それを取ろうとする、これが反応です。

今度はボールは取らないでくださいと言う。
すると、取らないんだけれど、
どこかそわそわしたり、もしくは
完全に無視してしまったり。

ただ取らないということが、
平常心ではできにくい。

反応をコントロールできないんです。

ボールが向かってくるということには
取るという反応をしたい。

取る以外の反応をするときには
変なことをしてしまったりする。

ボールなんてないかのように無視をする。
取らないまでも、取ろうと手が出てしまう。
色々な反応があると思います。

このやっちゃう反応をやらない。
意識的にやらない。
考えて、決めて、やらない。

これが意識的コントロールです。

なにもしない、ことができるように練習します。

なにもしないだけ、
なんですが、これがなかなかどうして
できないんですよね。
なにかしらの反応をしちゃう。

しかも、無視はせずに、
しっかりとボールはあるもの、
向かってくるものとして
見続けながら、です。

これって何にでも言えることで、
例えば、私はクラリネットを吹いていますので、
楽器に息を入れようとする、
これが刺激として、それに対して
なにかしらの反応をする。

楽器を吹くと思うと(刺激)、
どこか必要のないところに
力を入れてしまう(反応)、だったり。

難しい、私にはまだ演奏できない
譜面で指が忙しくなると(刺激)、
息を入れることが疎かになったり(反応)。

反応は結果です。結果を見て、
結果だけを変えようとしてもうまくいかないと、
アレクサンダーテクニークでは考えます。

力を入れてしまうという結果を見て、
じゃあ脱力だ、とはしないということです。

力を入れないように楽器を吹こう、とはしないんです。

反応は結果です。

刺激と反応がくっついていて、
変え難いので、その
刺激から一直線に反応へと向かっていく
それを切り離しましょう、と。

ボールが向かってきても、
なにもしない、反応しないを、
しましょうということです。

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