なんで気づけないんだろ?
まずは読んでいただいて。。。
これ、読んだ方も多いかと思います。
わたしはすごく共感して読みました。
教えてもらうって、近道なんだけど教えてもらって出来たことって本質をわかってはいないから、そのことにしがみつきがちになる。
その教えてもらったことは上手くなるかもしれないけれど、教えてもらった以上のことは(できるようにならないとは言えないですが)できにくい。
アレクサンダーさんも、
「誰でもできるようになります。わたしと同じことをすれば。」と言っています。
自分で観察をして筋感覚を鋭くしていく必要があります。
自分自身で12時間も円柱を観察し続けて始めてわかってくるように、
アレクサンダーテクニークでも同じように、先生から教えられても、言われたことを、本当にはわかってはいない。
自分で観察をする必要があります。
最近つくづく感じます。
自分で気づいたことしかホントにわかっていない。
じゃー、私たちアレクサンダー教師はなんのためにいるのか?
自分で観察してわかっていかないといけないんだったら、アレクサンダー教師なんていらないんじゃないの?
まー、FMアレクサンダーさんはいらなかったし、教師はいらないかもしれない。
でも、アレクサンダーさんは自分の観察ができるような訓練をしていた人みたいです。自分がどう動いているのか、お客さんにこう見えるには、こう動けばいいとかがわかる人だったみたいです。
そんな人だったからこそ、舞台上の自分と普段の自分の違いを発見できた。
テクニックとして確立できた。
教師はあなたのやっていることを
観察し、教えるためにいます。
自分のやっていることって、いつもやっているので、あまりに普通で違和感ない。どう動いているのか自分では意識化できにくいんです。
鏡を見て動いたとしても、自分の動きはその人にとって自然なことなので、特に違和感がない。
自分がどう動いているかを見ることもできにくい。
自分の観察ができたからってなんなんだ!
わたしのなんの役に立つんだよ!
そう思いますよね。
楽器を吹く時(なんでもいいんですけど例として)、タンギングするその動き。
素早く動かしたいのに、舌を固めることをやっているとしたら。自分の舌を動かすという動き動かし方が、舌を固めるということを含んでいるとしたら。
やりたいこととは逆のこと、邪魔をしています。
「タンギングする」というイメージに舌を固めるが含まれている。
これに気づけない。
フィンガリングなら、指を素早く動かしたいのに動かせないということになってしまいます。
アレクサンダー教師は、それを教えることにより改善をうながしていこうということです。
先の記事の、ここが傾いているとか指摘した先生の役割です。
あなたが気づくお手伝いをする。
それぞれ専門の練習をする下地となる、「自分の使い方」をレッスンします。
アレクサンダーテクニークで直接的に専門の技術が向上するとかはありませんが、
今まで実際にやっていることと、こうしたいということのイメージに違いがあると、
その修正をする事でできなかったことができる場合があります。
それを上手くなったととらえるなら、
アレクサンダーテクニークのレッスンで、専門の技術が向上すると言えるかもしれません。