ぼんやりとした不安から。

著書のタイトルにもなっている
「建設的意識的コントロール」。

' constructive ' は積み上げていくこと
みたいな意味だと思います。
物事を順番に整理して進めていく、
こんなイメージでしょうか。

何を積み上げていくのでしょうか。
意識的にコントロールすることを
積み上げていくんだと思います。

' constructive conscious control '

では、
意識的にコントロールするものはなんでしょうか。

呪文を意識的にできるようにする。
刺激に対しての反応をコントロールできるようにする。
パッと反応するのではなく、
意識的に反応をコントロールする。

これが何かをするときの基礎となるように
意識的にコントロールできるようにする。
だから建設的。

自分というものを使う根本的なものとなります。

結果を得ようとする時、
直接的に取りに行くのか、間接的に取ろうとするのか。

それが変なクセや間違った使い方を
正そうとするものであっても、
それは直接的な方法かもしれません。

In this connexion I wish it to be understood that throughout this book
I use the term conscious guidance and control to indicate,
primarily, a plan to be reached rather than method of reaching it.
意識的ガイダンスとコントロールは
到達するための方法ではなく、
到達するための計画を指している。

もちろんその計画とは、
基礎となるものを身につけ
その上で結果を得ようとすることです。

色々やってみて、そこに共通するものを見つけ出し、
これが原理だとするのではなく、
原理を身につけ、それを持って色々なものに応用してく。

どちらも流派としてはありますが、
共通するものを見つけ出す方は、
（私が初め学んでいた方法です）
自らこれなのか、あれなのかと探す必要があります。
見つけ出したとしても、
果たしてそれが本当に原理なのか、
ずっと不安になるように思います。
少なくとも私はそうでした。

師匠に教わり
基本となることがわかり始めると、
そんな不安はどこかへ行ってしまいました。
キョロキョロしなくなった。
目指す方向ははっきりしているので、
それを繰り返し、身につけていくだけです。
（もちろん、あれやこれやを勉強することは
面白いし、好きです。）

不安からキョロキョロするのではなく、
興味からキョロキョロする。

自分から始めるということがわかりました。