上塗りじゃない練習
一人で練習しているといろいろ気づきます。
何回も同じように間違えるとか、
覚えておいて次はそれやろうと思ったことを
忘れて、その時に気になったことをやってしまうとか。
なんでだろうとは思いません。
そういうものなんです。
習慣になっていることの方が強く
新しくやろうとすることは弱い
これからやろうとする新しいことを上塗りするんじゃなくて
今までやってきたことをやめる方にシフトする。
(これに気づいたアレクサンダーさんはほんとにすごい。)
だって上塗りできるならそっちの方が早いし近道だと思うじゃない。
手っ取り早くできるような気になるし。
でも、でもが続くんですよね。
正直に言いますと、
上塗りできることはあります。
それでできたとしても、
次できないことがあるとまた誰かに教わらないとわからない。
いつまで経っても教わらないといけなくなってしまいます。
先生というのは、
自分で考えて自分なりの現時点での答えがあって、
それをお伝えする。そういうこと以外にないわけです。
これが正しいからやりなさい、という方がいたら
疑ってみた方がいいです。
何度も言いますが、
みなさん一人一人骨格も違うし手足の長さも違う。
考え方だって違うわけです。
誰かの正解があなたの正解とは限らないわけです。
たとえそれが師匠であってもです。
そもそも教えてもらったことをその通りに
あなたができているかどうかはわからないです。
先生自身が感じていることを言葉にできているかもわからないですし、
こう感じていると思っていることさえ思い込みかもしれない。
感覚ってほんとに厄介なもので、
やってる気になっていることなんてしょっちゅあるわけです。
どうやってやってるのか観察しているつもりで、
実際はこうやろうと思い始めてしまっていてそれをやろうとしていたり。
こんなふうにあてにならない感覚ですが、
しっかりと感覚を信じることができるようにしていくことも
アレクサンダーテクニークレッスンの目的の一つです。
感覚を信じられるものにしていくと
何をしていてできなかったか、
なににつまづいているのか、
じゃあどうやればいいのかな?
なんてことが考えられるようになってきます。
闇雲に繰り返し練習をするよりも
何倍も練習効果が上がるようになりますよ!
もう私が言いたいこと全部言ってくれてるってくらいです。
アレクサンダー教師から見ても、
アマチュアクラリネット奏者から見ても、
この動画ほんとにおすすめです。