全体でしかない。

2024年04月20日

私たちは機械を真似てしまっています。

AIが人に似てくると言われていますが、
何を言っているのでしょうか。
人に似てくるということは、
人間のことがわかっているということです。

そうではなく、
人が機械の真似をしてしまっているんです。
人間はそれくらい融通がきくんです。

でもですよ、
私たちは機械のような動きのためには作られていません。

合体ロボでも描きましたが、私たち人間は
部分の集まりで構成されているわけではありません。
全体として、でしかないんです。

科学に代表されるものによって、
部分で考えることが当たり前になってしまっています。

もっというと、それこそが
考えるということだ、とさえ思っています。

近視眼的に見ることは大事ですが、
木を見て森を見ずになってしまいがちです。

木も見るけれど、
森を見ないと方向を見誤ります。

専門的に見ることは大事だけれど、
人間全体を見る視点がないと
それは合体ロボになってしまいます。

専門ばかとはうまく言ったもので、
それを見た上で全体はどうなるのか
という視点がないと、何もわかったことにはなりません。

元々何を見たかったのかがないと
ただただ細かく見ただけ。

レッスンで部分を扱いますが、
それは全体への干渉があるために
部分を見ているだけなんです。

部分が全体へ干渉している。
全体が部分に影響している。

この行ったり来たりでレッスンは進んでいきます。

アレクサンダーテクニークは、
全体的調整に干渉する部分を「抑制」することで
元々持っているものを回復させていき、それにより
全体の調整作用が部分をより良く使えるようにし、
といういい循環が生まれてきます。それを維持していく。
これができるように開発されたものです。

全体でしかない。
この視点がないとたちまち合体ロボになってしまいます。

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