変わることなく変わりたい。

今あるものを変えることなく
変わりたいと思っているんですよね。
わたしたちって。

私が提案することを意地でも拒否するんです。
本人はそっちにいくぞと決めているにも関わらず。
変わりたくないと無意識で思っているものを
変えないように変えないように
他の部分でバランスをとってしまう。
それはほんとうに絶妙です。

レッスンで経験したことのある方は
笑い話になるくらいおもしろい。
自分でもなんで？って思いますからね。

それくらい今のままがいいと言うことなのかもしれません。

変化が怖いのではなく、
今のままでありたい、そう思っているのかも。

だからこそアレクサンダーさんは
間違ったことの中に正しいことがあるかもしれないじゃないか
と言ったんでしょうね。上手いこと言いますよねほんと。

思うだけで変化するものってなんでしょうか。
それって実はもう既に
自分の中にあるものかもしれません。
自分の動きのパターンから、
もうすでにあるもの中から選んでいるにすぎない。

私たちは安心する場所にしか居たくないですから。
自ら進んで危険な場所に行ける人ってそう多くはないと思います。
私も教えてもらってもずっと拒否していました。
少しずつ危なくないと確かめてそれでも選べなくて
やっと選べるようになってきた。そんな感じです。

意識だけの話のようにも読めますが、
これは全て身体で起こった反応でもあります。

変わることなく変わりたい。

外見を変えただけで満足するということ。
ただただ知識を仕入れただけ、
やってみただけ、知ってる。
いつでも元に戻れるように
確保をしつつ、窓から外をのぞくように
辺りをうかがっている、それだけの行為。

学ぶは変わる。
もう元には戻ってこられない。

世界一周したとしても、
色々見聞して周って、友達に
こんなことがあったあんなことがあったと話す人。

同じく世界一周に出るんですけれど、
出会った人との会話や出来事などの体験から
その人の中で、（知らず知らず）
何かがどんどん変わっていった人は、
自分では同じように友達と話しているつもりでも
お前ほんと違う人みたいになったな、と言われる。

この話すごく気になってて、
どういうことなのかわからなかったんですが、
やっと意味がわかったような気がします。

学ぶってこういうことなんだろう。