意図していない動き②

2024年10月31日

無意識で動けることは、何も考えずに動ける。
歯を磨くとかコーヒーを飲むとか日常の動きは、いちいち考えなくてもできるようになっている。
練習した動きも同じで、あれだけできなかったことが当たり前のようにできて、さらに良し悪しまで考えることができる。

この学習能力は生きていく上ですごく便利なものですが、この能力が時に邪魔をする。
無意識になっているがゆえにどうやっているかを意識化しにくくなっている。大きな動きでもそうだし、もっと細かく、筋肉の使い方などにも言える。逆に、ほとんど使っていない筋肉もある。何故だか使わないように動いている。

考えなくてもできる学習した動き=習慣的動きをもう一度意識化し、その動きをいったんやめてみて、新しい動きができる余地を作る。

自分では全くやるつもりがないのに、やめようと思っているのに、やってしまう。
自分の中にやりたいと思っている動きのプログラムがない。
それをやっていることにも気づけないことが多く、先生に言ってもらって初めて気づく。

腕を上げる動き。
指先をただ天井方向に持っていくだけなんだけれど、ある地点から肩をあげてしまう。肩をあげることで指先をあげようとしてしまう。
肩をあげないで腕を上げる動きが自分の使い方の中にない。
どうやって動かすのか全くわからない。

観察すると、いつ肩をあげ始めるのかわかる。だんだん自分が何をやっているのかがわかってくる。
やりたくないことをやらないように、自分に待てをする。
やめることができたら、何も付け加えずに、続きをやる。

私は右腕を上げるとき肩もいっしょに上げる習慣があるので、肩をあげないでやるつもりがついつい肩もあげてしまう。
左腕はその習慣はないので左腕を動かして見て右腕との違いを見てみると、なんだか色々やっていることに気づく。
ついつい使ってしまう筋肉を使わずに腕が動くこと確認するために右腕をぶらぶらしてみたり、左腕で動かしてみたり。

それら個別の部位を見たら、アレクサンダーテクニークの手順に戻ってくる。
「首がフリーで、頭が前上、背中が長く広く、膝が前」を思う。
思いながら、右腕を動かす。
右腕のどこも縮めないで指先を上に上に動かす。この時も観察はし続ける。
鏡があれば鏡で見てみる。

などなどを一人でやっているわけです。
アレクサンダーテクニークを身につけるには近道はなくて、アレクサンダーさんがやったことを同じようにたどっていくしかないんです。
アレクサンダーさんは一人で何年もかかりましたが、今は私たち教師がいますので!

よろしくお願いします!

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