構えない。

なにも難しいことはしていないかのように。
これからすることを意識しすぎないように。

起こってほしいことに
意識を持っていかれないようにする。

持っていかれないようにでは、
正確な言い方ではないですね。
持っていっているのは
自分自身なんですから。

いわゆる「集中」という名の
意識の持ち方ではないんです。

集中ってどんなイメージがありますか。

意図するものに全神経を集めて、
意図しているものが
できているかを見続けること。
こんなイメージでしょうか。

このやり方は、わたしはお勧めしません。
アレクサンダーテクニークの練習しているときは特に。

もちろんまったくの初めてのことをする時は、
物事を丁寧に進める必要があります。

できればこういう時でも、
集中、それ以外を削ぎ落として
見たいものだけを見るという状態は避けたいですね。

自分で選択している場合は、
どっちだっていいんです。
集中していようが、
わたしの言う構えていない状態だろうが。

自分で選択、と言いましたが、
これがまた説明が必要なのです。

どっちも選べて初めて
どっちか選んだ、と言える。
そう言う場合のことを想定しています。

つい集中しちゃう、では選べていない。

どういう道を辿ることになるかはわかりませんが
構えないで色々なことができるように、
そういう風に練習していきます。