正しい。

2023年11月07日

正しいってなんでしょうか?

無意識に正しいを選んでませんか?
私は選んでしまう自覚あります。

で、やめる。
これの繰り返しです。

どこかで仕入れてきた「正しい」を自分に当てはめようとして
できてない自分にダメ出しする。
なんて意味のないことをしているんだろうと思います。
ついやっちゃうんですよね。

これに気づいたので、「はっ!!」っとしてやめます。

私がずっと考えている音楽においてはどうかなと考えてみる。
音楽に正しいってあるのかな?
今のところの結論としては「ない」としています。


先生も先輩も正解を言っているわけではないし、
メトロノームは正解じゃないし、
チューナーは正解じゃない。

先生や先輩はその方の意見です。
意見なんだから当然変わることがあります。
こう言っている私の考えだって変わるかもしれないですし、
ましてや正解を正しいを言っているわけではありません。

楽譜に書いてあるテンポって結構適当みたいで、
よく聞くのが作曲者本人が振ると指定のテンポとは違っているってこと。
早く演奏することが流行っている曲など典型ですよね。
もちろん速く演奏することが間違いって言っているわけではなくて、
この曲はこのテンポ!って思い込んでいるのはどうなんだろうとは思います。

洗足学園音楽大学の動画です。 

ちょっと長いですけど面白いです。ぜひ!

メトロノームに合わせての合奏や
合奏中にチューナーとにらめっこしていることって
なんだかなあとずっと思っています。
 

最近youtubeで見た「奇跡のレッスン」というものの吹奏楽回。
レッスンに来てくれた指揮者の方が、
でっかいメトロノームを見て、
「これは機械。私は人間。君たちも人間。」

そうなんだよ!って声出ちゃいました。

その指揮者の方は
一度も機械を使うことなく教えていましたが、
生徒みんなのテンポもハーモニーも段々と合うように。
聞き合えば音楽は合うようになるものだと。
素晴らしいレッスンでした。


テンポは揺れて当たり前。
ピッチも揺れて当たり前。

メトロノームにチューナーに合っていたら
正解だと思いがちなんですよね。

メトロノームやチューナーばかり見ている人って
誰と演奏しているんでしょ?


何年か前の話、合奏中に
全体の響きから外れているように聞こえた人がいたので
「ちょっとずれてるかもしれないよ」って言ってみたら、
「(チューナーを指して)いや、ピッタリ」って言われたんです。
何も言えなかったです。
だってその人は「正しい」を演奏しているんだもの。
その「正しい」を違うよってわかってもらうのってかなりの労力がいります。


メトロノームやチューナーに合わせようとしても、
自分の中にないものができるわけもなく、
テンポ感もピッチ感も自分の中にあるからこそ
みんなと共有できるように練習できるわけで、
それをメトロノームやチューナーに奪われているままだと
いつまで経ってもみんなと共有できるようにはならないんじゃないかな。自分の中にあるテンポ感なりピッチ感があればこそ修正できる。
修正や共有をするためにみんなで集まって合奏をする。
それが楽しいのになあ。合わないから集まって練習する。
アマチュアならではの楽しみ方なのかもですけどね。正しいって魅力的なんですよね。

でもね、正しいにとらわれると
それ以上考えなくなるんです。
なぜなら正しいから。

何より間違いを許さなくなる。
いわゆるダメ出しってやつです。
これが厄介。
(自分も言い聞かせないとすぐに顔を出してきます。)
でもね、音楽の場合は
楽譜上や符割の間違いじゃない限り
そこにあるのは間違いなんかじゃなく
違ったというだけなんですよね、たぶん。
その違いを修正や共有していくだけなんじゃないかと。


急にエンタメ界隈の話。
あなたが好きな方のコンサートやライブに行ったとき、
いつも聞いている音源と
テンポもピッチ(調)も違う!だめだ!!ってなります?
お、今日はいつもと違った歌い方で聞けてよかった!!
ってなりますか?
(違うバージョンが聞けてラッキー!ってニヤニヤしちゃいます。)

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