自分にとっての正解③
アレクサンダーテクニークは姿勢の体系化でも筋肉トレーニングでも体の仕組みの勉強でもない。
ーーーパトリック・マクドナルド
正解を知っても自分で確かめてもう一度自分自身で発見し直さないと本当の意味でわかったことにはなりませんし、わたしはすぐに忘れてしまいます。
近道って山ほど提供されていますが、実は遠回りなことが多いと思いませんか?それは自分で発見していないことはほんとうにはわかっていないからだと思うんです。
正解を知って、正解を忘れた頃に、あーーー!こういうことか!、ってなったことわたしはいっぱいあるんですよね。やり方指南的なものは自分で発見するためのポイントを教えてくれているのでものすごく有効です。
自分にはない視点で書かれていることが多いので、取り組んでいる物事に新たな視点をくれるからです。その視点で改めて見つめ直してみると自分で発見し直しやすい。ほんとにありがたいです。
ポイントはそのやり方を信じるのではなくて、自分で考えて自分に当てはまるかどうかをやってみること。そうやって使うとものすごく近道です。
自分に当てはまるかわからなければ、いったん忘れて思い出したときにもう一度やってみるといいかもですね。「ラクに吹きたい!!」も昔言われたことを思い出してやってみたら色々つながって、へーそういうことかー!って書いたものです。
繰り返し練習もただの繰り返しではなく、どうやってそれをやっているのかを観察しながらやるからこそ意味がある。
何かの「型」はそれを発見するツールとして本当によくできたもので、「型」どおりできるようになる過程で「型」の意味がわかってくる。「型」の意味から外れていなければどんなやり方でもいいこともわかってくる。
それが先生に習うことの意義ではないでしょうか。
先生の言ったことを信じるのではなく、意味を知る。
意味さえわかってしまえば自分好みにカスタマイズでき、それで初めて自分のものになるんだと思っています。