2つの「やめる」
やめると言っても二つの意味で使っています。
やっているものを、やめる。
これからやるかもしれないものを、やめる。
一つ目はわかりやすいですよね、
今やっているものを解除するという意味です。
身体のどこかに力を入れているなら、
その入れている力を抜くということです。
これ簡単にできそうですが奥が深いんですよね。
色々面白いことが発見できます。
さて、二つ目の意味です。
これわかりにくいと思いますので少し詳しく書いてみます。
何かの動作の時にどこかに力を入れてしまう癖があるとします。
その癖がでる動作をするときに
やっぱり力を入れてしまうかもしれないけれども、
力を入れないようにする。
力を入れるかもしれないことを、やめる。
英語だとundoingとnondoingという違う言葉があるので
わかりやすいのですが、日本語にあるんでしょうか。
どうなんでしょう。
多分どちらの意味もやめるだと思います。
そんなのすぐできるよって思うでしょ。
それがね、できないんですよ。
私はほんとになかなかできなかったです。
さあ動くぞ、の瞬間まで考えていたことが、
動いた瞬間、動いた部分に意識が飛んでしまい
やらないっっ、と決めていたことそのものを忘れるということを
ずっと繰り返してきました。
やってしまうかもしれないことをやめるって
別な何かを上塗りすればいいというものではないんです。
まずやらないことができて、その上で初めて
どう動くかを決めることができるようになる。
二つ目の意味でやめるということを
レッスンでは重視して進んでいきます。
やらないことができるように練習します。
しかも意識的にできるように。
なんでこんな回りくどいことをするんでしょう。
間違った使い方でどんなにいい使い方を学ぼうとしても
無理が出てくるからです。
レッスンが進んでくるとこの意味がわかってもらえます。