本能と理性。
2025年10月30日
本能はどうしようもなく働くことを
「前提に」理性を働かせる。
理想を追い求めるだけに理性を使うと
わたしの言う、頭でっかちになる。
本能はどうしたって働くんですよ。
だから本能なんです。
これに抗おうとするものが
アレクサンダーテクニークともいえます。
とてつもなく大きい相手である、本能。
これにどう対抗するのか。
ここがテクニックのコアとなるところです。
今までの記事の言葉で言い換えると、
ついやっちゃうもの、
自動的に動いてしまうもの、
習慣、慣習、当然だと思っているもの、
自分の中の正解、などなど。
顔が見えなくても、よく知っている人なら
雰囲気で誰かがわかるというのも、
仕草や動き方をなんとなく
捉えているからではないでしょうか。
それくらい私たちにとって
本能はわかちがたくあるんです。
上塗りで上手くいかない理由がわかりますよね。
刺激と反応、という言葉でとらえなおしてみると、
上で書いたような対立構造ではなくなります。
対立してしまうとどうしたって、
押し込められた方は反発したくなりますもの。
本能でついやってしまいそうになるところを
よくよく観察して、
そうしてしまう、反応をやめるんです。
動きを禁止するのではありません。
(それでは動きから反発されてしまいます)
そう動いてしまいそうになる
反応を、やめる。
本能でやろうとしてしまう
反応をやめようとすることに理性を使います。
本能を禁止することに理性を使うのではありません。